お知らせ

Sさん(女生徒)私立青山学院高等部

イギリスで迎える2回目のクリスマスは、大きなツリーの飾り付けを二時間かけて行ったり、ホストファミリーと一緒に料理をし、素敵なご馳走をいただき、去年よりも一層思い出となるものになりました。Year13の最初のタームが終わり、振り返るとyear12とはまた違った、忙しく落ち着かないタームでした。前回目標に掲げた「一瞬たりとも油断しない」はおおかた達成できたのではないかと思います。
学習面では、大学へのapplicationが完了し、すでにいくつかの学校からオファーをいただけたことでひとまず安心しました。しかし大学選びとpersonal statement(自分が学びたいコースの志願理由書のようなもの)は大変苦労しました。私は国境を超えた領域と国内両方の視点からいかに秩序を作り、維持するかを学んでいきたい想いが強く、politics and international relationsというコースを中心に選びました。ひとくちに政治と国際関係論といっても大学によって必修科目や選択科目の内容は様々です。出願ギリギリまで各大学のcourse detailsを読み漁り、特に興味のあるpolitical theoryの科目が魅力的であった5つの大学に決めました。アカデミックな面以外では、大学がある街の雰囲気を実際にその大学に通っている学生があげているYouTubeの動画で見てみたり、私が日本で続けていたスポーツに挑戦できるsocietyがあるかなど大学生活を自分が気に入った場所でおくれるようたくさん調べました。しかし、出願する三日前に大学を5つに絞ったのでもう少し余裕を持って調べるべきであったなと反省しています。Personal statementについては夏休みから準備を始め、11月に出願を終えるまで10回ほど修正を加えました。生徒全員のアプリケーションを管理する先生に9回目の修正を終えたあと、これで提出をしなさいと言われましたが、先生になおされた最後の段落のまとめの文章にどうしても納得がいかず、出願する前に最後の修正を加えたところ私のいうことをなぜ素直に聞かないのだとお叱りを受けました。Year13全員のアプリケーションを滞りなく終わらせなければいけないその先生のご心労をお察ししましたが自分の大学受験なのでそのまま出願しました。結果、一つの大学からは applicationがexceptional standardだと評価されundergraduate excellence scholarship付きのofferをいただけました。一年前の自分であったら先生のお叱りを受けた瞬間に号泣していたと思いますが、毅然と自分が後悔しない選択をできたことを誇りに思います。

学業以外では、休暇中に友人の自宅に招待していただいたり、bonfire nightを見に行ったり、良い息抜きができました。寮の友人たちと夜中まで他愛もない話で盛り上がったり、時には熱く語り合ったりかけがえのない時間が残りわずかだと思うと寂しい気持ちでいっぱいです。私には一人ムスリムの友人がおり、彼女の宗教の話はとても興味深く、今まで自分はとても狭い世界で生きていたことを実感させられました。宗教について聞くのはなんとなくタブーのように感じていましたが、わからないことや不思議に思ったことがあったらなんでも教えるよと言ってくれたことに感謝しつつ、リスペクトを持って彼女の宗教についての理解を深めています。Kingswood生活も2年目となり、Tutor(担任の先生のような役割の方)に去年より幸せそうに見えるとおっしゃっていただき、素敵な友人や先生に恵まれたからこそだなと改めて感謝の気持ちでいっぱいになりました。

A levelの試験本番が残り半年ほどに迫っていると思うと背筋が伸びる思いです。このような恵まれた環境で勉学に励ませていただけることへの感謝を忘れず、大学入学に向け真摯に日々やるべきことに向き合っていきたいです。これからもよろしくお願いいたします。