お知らせ

Uさん(男生徒)県立浦和高等学校出身

イギリスで過ごした最初の4か月間は、文化の違いに翻弄される日々でした。初めの一か月は人間関係を構築するのに必死で、まずは他の留学生たちの輪になんとか入ろうと努力をしていました。時間を共有していく中で、食事のマナーや勉強への態度など、文化レベルで相手との相違点が次々と浮かび上がり、また英語での自己表現が満足に行えないこともあって、最初の一か月ほどは悶々とした日々を過ごしていました。それらを乗り越えて、今では友達もでき、心地よく学校生活を送るためのルーティーンのようなものも確立できています。とはいえ、まだまだイギリスという国を理解したとは言えず、最近も、ホストファミリーと過ごして垣間見えるイギリスの家庭事情の数々に驚かされる毎日を送っております。

一方、すでにこの状況で満足してしまっている自分がいるのも確かです。この4か月で、まだまだ不十分ではありますが、生活するうえで十分な英語力が着実に身についてきているのが実感できました。また学習のほうも、日本での努力が実を結んで、授業に振り落とされずに済んでいます。しかしながら、その余裕が生まれてきたからこそ、人間関係や活動範囲を無理に広げようとしていないのが現状の課題です。留学当初のような必死さがなくなり、挑戦する機会から目を背けて安定した方をとる場面が増えてきたように思えます。新年を迎え、新しいtermが始まるこの時期を皮切りに、気持ちを新たにして冒険をしていきたいと思います。

最後に、Tazaki財団やガーディアンの職員方、学校の教職員やホストファミリーの方々、そして、日本からメールや通話をしてくれた家族や友人一同に、感謝を述べたいと思います。感染症の蔓延を受けて不安定な状況の中、この4か月をイギリスで無事過ごせたことは、私を支えてくれた皆様のおかげです。私に与えられたこの環境を当然のこととせず、気を引き締めてこれからも精進していきます。